岡本マサヨシ
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何も問題ない時こそ心を整える

何も問題ない時こそ心を整える

私たちは、何か問題が起きた時に初めて
「心を整えなければ」と思うことがあります。

人間関係で悩んだ時。
仕事がうまくいかなくなった時。
不安でいっぱいになった時。
どうしていいか分からなくなった時。

そんな時になって初めて、自分の心に目を向ける。

でも僕は、本当は逆だと思っています。

何も問題がない時こそ、心を整えておくことが大切です。

車も同じですよね。

故障してから修理することもできます。

でも、本当に大切なのは
故障する前にオイルを交換したり、点検をしたり、少しでも異変があれば早めに整えておくこと。

心も、それとよく似ています。


毎日の生活の中では、ほんの小さな感情がたくさん生まれています。

誰かの一言に少し傷ついた。

本当は嫌だったけれど笑ってごまかした。

言いたいことがあったけれど飲み込んだ。

少し寂しかった。

なんとなく不安だった。

でも、その程度なら
「まあいいか」と流してしまう。

もちろん、それで何も残らなければいい。

けれど、心の中には
自分でも気づかないまま残っていく感情があります。

一つひとつは小さくても、それが積み重なっていく。

そして、ある時突然、

「なぜかやる気が出ない」

「理由は分からないけれどイライラする」

「以前なら気にならなかったことが気になる」

そんな形になって表れることがあります。


僕が伝えている「心のメンテナンス」とは、

いつも前向きでいましょう、ということではありません。

ネガティブな感情を持ってはいけない、ということでもありません。

悲しい時は悲しい。

腹が立つ時は腹が立つ。

寂しい時は寂しい。

まず、自分の心に何が起きているのかを知ること。

そして、その感情を無かったことにしないこと。

それだけでも、自分との付き合い方は少しずつ変わっていきます。


多くの人は、人生を変えようとすると
大きなことをしなければならないと思います。

環境を変えなければ。

仕事を変えなければ。

もっと努力しなければ。

もっと強くならなければ。

でも、人生を動かしているものは
案外、もっと小さなところにあります。

今日、自分が何を感じたのか。

何に傷ついたのか。

何を我慢したのか。

本当はどうしたかったのか。

そういう小さな心の動きを、自分自身が見てあげる。

それが、心を整えるということの始まりです。


歯を磨くように。

お風呂に入るように。

車を点検するように。

心にも、日常的なメンテナンスがあっていい。

問題が起きてからではなく、

何も問題がない今日だからこそ、心を整える。

人生を一気に変えなくてもいいんです。

今日、自分の心を少しだけ整える。

明日も、また少し整える。

その積み重ねが、

やがて自分の生き方を変え、

人との関わり方を変え、

気がついた時には
人生そのものを変えているのかもしれません。

心のメンテナンスは、
幸せになるための特別なことではなく、
自分らしく生きていくための日常なのだと思います。

——岡本マサヨシ

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