人に期待するほど、心は疲れていく。
「これだけしてあげたんだから」
「普通なら分かってくれるはず」
「家族なんだから」
「長い付き合いなんだから」
人は知らないうちに、
相手に自分の中の「普通」を求めています。
そして、その期待通りにならなかった時、
腹が立ったり、
悲しくなったり、
裏切られたような気持ちになったりします。
でも、そこで一度考えてみてほしいのです。
本当に相手が間違っているから、
自分は苦しくなっているのでしょうか。
多くの場合、
「こうしてくれるはず」
「こうするのが普通」
「これくらい分かるはず」
という自分の期待と、
現実が違っていたことで苦しくなっています。
人は、それぞれ違う価値観で生きています。
自分にとって当たり前のことが、
相手にとっても当たり前とは限りません。
自分ならこうする。
だから、相手もこうするはず。
この「はず」が増えるほど、
人間関係は苦しくなっていきます。
だからといって、
「誰にも期待してはいけない」
ということではありません。
大切なのは、
相手を自分の思い通りにしようとしないこと。
相手には相手の考えがあり、
相手には相手の価値観があり、
相手には相手の人生があります。
それを認められるようになると、
人との関係はずっと楽になります。
そして、
誰かに期待して苦しくなった時には、
「私は、この人に何を求めていたんだろう」
と自分に問いかけてみてください。
分かってほしかった。
認めてほしかった。
大切にしてほしかった。
助けてほしかった。
その本当の気持ちに気づくことができると、
怒りの奥にあった自分の感情が見えてきます。
人を変えようとすると、
心は疲れていきます。
でも、
自分の中にある
「こうあるべき」
「こうしてくれるはず」
を一つ減らすだけで、
心はずいぶん軽くなります。
人を変えるより、
自分の中の「こうあるべき」を一つ減らしてみる。
それも、
心のメンテナンスです。




