岡本マサヨシ
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その違和感を、なかったことにしない。

その違和感を、なかったことにしない。

「なんとなく、この人と話すと疲れる」

「この仕事、このまま続けていていいのかな」

「嫌なことをされたわけではないのに、なぜか引っかかる」

「笑ってはいるけれど、本当は楽しくない」

そんな小さな違和感を感じたことはありませんか。

人は、理由がはっきりしない感覚を、
つい頭で打ち消そうとします。

「考えすぎだよ」

「気にしすぎだ」

「自分が我慢すればいい」

「みんな同じようにやっている」

そうやって、自分の中に生まれた感覚を
なかったことにしてしまう。

でも私は、
違和感というものをとても大切にしています。

なぜなら心は、
頭で答えを出すよりも先に、
さまざまなものを感じ取っているからです。


頭では「大丈夫」でも、心は知っている

たとえば、人間関係。

相手は優しい。
嫌なことを言われたわけでもない。

それなのに、
その人と会ったあとは妙に疲れる。

そんな経験がある人もいると思います。

頭では、

「いい人なんだから」
「自分の気にしすぎだろう」

と考える。

でも心や身体は、
言葉にならない何かを感じ取っています。

仕事でも同じです。

条件は悪くない。
周囲から見れば順調。

それでも朝になると気持ちが重い。

自分では理由を説明できなくても、
そこには何かがあります。

違和感とは、
突然生まれた意味のない感情ではありません。

自分の中のどこかが、
「少し立ち止まって見てほしい」
と知らせているサインです。


違和感を感じても、すぐに答えを出さなくていい

ここで大切なのは、

違和感を感じたからといって、
すぐに仕事を辞めたり、
人間関係を切ったりすることではありません。

答えを急ぐ必要はありません。

まず、

「自分は今、何かを感じている」

ということを認める。

それだけでいいのです。

人は、自分の感覚を否定し続けると、
少しずつ自分の本音がわからなくなっていきます。

嫌なのに笑う。

疲れているのに頑張る。

断りたいのに引き受ける。

悲しいのに、
「平気です」と言う。

これを繰り返していると、

やがて、

「自分が本当はどうしたいのか」

その感覚まで見えにくくなってしまいます。


自分の感覚を取り戻す

心のメンテナンスで大切なのは、

何か特別な答えを見つけることではありません。

まず、自分が感じているものに気づくことです。

「今、少し嫌だった」

「本当は断りたかった」

「ここにいると落ち着かない」

「この人といると無理をしてしまう」

そうやって、
自分の内側に起きていることを丁寧に見ていく。

それだけでも、
心は少しずつ整理されていきます。

私たちは、
周りの人の気持ちはとても気にします。

どう思われるか。
嫌われないか。
迷惑をかけないか。

でもその前に、

自分の心が何を感じているのか。

そこにも、もう少し耳を傾けてあげてほしいのです。


違和感は、自分に戻るためのサイン

違和感は、
あなたを困らせるものではありません。

自分の本音から少し離れている時に、

「こっちじゃないよ」

と教えてくれていることがあります。

もちろん、
すべての違和感が正しい答えとは限りません。

過去の経験や思い込みから、
不安が生まれている場合もあります。

だからこそ、
無視するのでもなく、
すぐに結論を出すのでもなく、

まずは自分の心を見てみる。

「なぜ私は、こう感じたんだろう」

その問いを持つことが大切です。

自分の人生を生きていくうえで、
最後まで一緒にいるのは自分自身です。

だから、

小さな違和感ほど、
雑に扱わないでください。

心はいつも、
あなたに何かを伝えています。

その声に気づくこともまた、

大切な
「心のメンテナンス」のひとつです。

岡本マサヨシ

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